屋外搬送の自動化システムを手掛けるイブ・オートノミー(静岡・磐田市)は4月30日、浜名梱包輸送(静岡・磐田市)が、自動運転EV(電気自動車)を活用した搬送サービス「eve auto(イブ・オート)を磐田営業所に導入したと発表した。
浜名梱包輸送では、「eve auto」を導入することで、無人搬送車両に単純な搬送を任せることで、繁忙期に人手を増やさずに運搬できるようにした。また、物量に合わせた仕分けエリアの配置変更といったレイアウトの自由度を広げ、効率的な倉庫の運用を実現した。
磐田営業所は、ヤマハ発動機のモーターサイクルや船外機などの部品が納入先から共同運行便で集約され、5棟の倉庫で、100社を超える取引先向けに部品の仕分けやトラックへの積み込みなどの出荷作業を行っている。
同営業所では、物量の増加に対応するべく、仕分けエリアの拡大が必要となっていたが、搬送距離が長くなり効率が悪くなることが見込まれエリア拡大に踏み切ることができなかった。今回、「eve auto」を活用することで、こうした課題を解決した。
「eve auto」は、事前の設備工事が不要な工場や物流施設向けの屋外対応の自動搬送サービス。EV(電気自動車)カートと自動運転技術を使用し、雨天や夜間でも工場や物流施設内で自動運転の「レベル4」での無人搬送運用を行うことができる。