ヤマト、中国の自動運転ロボット開発スタートアップのユアーズに追加出資

ユアーズが開発する自動運転ロボットのイメージ
ユアーズが開発する自動運転ロボットのイメージ

ヤマトホールディングス(HD)は8月19日、投資ファンド「KURONEKO Innovation Fund(クロネコ・イノベーション・ファンド)」を通じて、自動運転ロボット開発を手掛ける中国のスタートアップ、Yours Technologies(ユアーズ・テクノロジーズ、北京市)に追加出資したと発表した。

ユアーズは、室内外で運用可能な自動運転ロボットを開発する中国のスタートアップ。同社が開発したアルゴリズムは、どのような照度の環境下でも周辺物体の輪郭を3次元で抽出できるため、高精度な地図作成が可能となり、自動運転ロボット製造の低コスト化を実現した。すでに中国国内の111都市で、さまざまな企業と連携し、ショッピングモールなどで、自動運転ロボットを使った荷物配送や移動販売、移動サイネージ広告などのサービスを提供している。

ヤマトHDは、「KURONEKO Innovation Fund」の第1号案件でユアーズに、2020年12月に出資。同社と技術交流を通じて、日本で自動運転ロボットを活用した無人配送の検討を進めてきた。今回、取り組みを通じて、ユアーの高い技術力と、市況に合わせてサービスの拡張や展開をする柔軟性の高い事業モデルを改めて評価し、追加出資をするとにした。

ヤマトHDは今後、ユアーズが開発した自動運転ロボットの実証をヤマトグループの経営資源を活用して行うなど、両社が連携しシナジーを創出していくことを目指す。。