京セラコミュニケーションシステム（KCCS）は8月22日、出前館と、車道を走行する中速で中型の無人自動配送ロボットを使い、出前館で注文された商品を配達するサービスの実証実験を、北海道石狩市緑苑台東地区の一部エリアで開始すると発表した。
実証実験では、出前館のアプリやサイトで注文されたセイコーマートの商品を、無人自動配送ロボットで自宅近くの宅配ポイントまで配送する。配送商品は、セイコーマート緑苑台店（石狩市）の常温品の全306品を予定する。ホットシェフ、酒、冷蔵、冷凍品は取り扱わない。
ロボットは、走行ルートの関係上で徒歩1分圏内に停車する。21時までの夜間配送にも対応する。また、決済は出前館のアプリで事前に行う。現金には対応しない。
今回の実証実験は、新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）が公募し、2022年6月にKCCSが採択された「革新的ロボット研究開発基盤構築事業／自動配送ロボットによる配送サービスの実現」の取り組みの一環。
2社は、今後、EC市場やデリバリー市場の拡大に伴う人手不足や買い物弱者など社会課題の解決策として、無人自動配送ロボットの社会実装に取り組む考え。
