フォクスター、東急不、NTTコムとR&Dセンターで物流ロボットと通信の実証実験

フォクスターが開設するR&Dセンター(イメージ)
フォクスターが開設するR&Dセンター(イメージ)

ロボット自動化システム構築のPhoxter(フォクスター、大阪・豊中市)は9月6日、東急不動産、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)と、東急不動産の物流施設「ロジック南茨木」(大阪・茨木市)にR&Dセンターを開設し、ロボットなどの自動化機器と通信の実証実験を開始すると発表した。

実証実験は「物流工程のトータルソリューションの合理化検証」「新通信技術の実証実験」「自社製AMR(自律移動ロボット)の開発」「荷主との連携」の取り組む。

「物流工程のトータルソリューションの合理化検証」は、自動搬送フォークリフト(AGF)、カートン搬送ロボット(CTU)、3Dパレットシャトル、3Dソーター、ピッキングロボット、パレタイズロボットなど、入庫から出庫に必要な自動化機器を活用した顧客に最適なトータルソリューションを検証する。

また、自社開発のコントローラー「StellaController(ステラコントローラー) 2.0」のAI(人工知能)画像処理機能を使った画像検品や、さまざまな画像データを高速通信でリアルタイムに収集、蓄積、分析する機能を生かした、新たなソリューションと自動化機器の予防保全サービスを開発する。

「新通信技術の実証実験」は、東急不動産とローカル5G、NTTコムとローカル4G(sXGP通信)の検証を行い、高速で安定した無線環境を簡単に構築できる次世代の搬送システムを開発する。

「自社製AMR(自律移動ロボット)の開発」は、実証で検証する新しい通信方式に対応した自社製AMRの開発と改良に取り組む。AMRの内製化することで、500台以上が広範囲で安定稼働するAMRと、AMRを群制御できる制御ソフトといった開発につなげる。

フォクスターでは今後、R&Dセンターを基盤に、東急不動産、NTTコムと、高品質なネットワークやクラウド、セキュリティーサービスを使った遠隔操作や監視サービスなどを開発し、市場で展開する考え。