ラピュタロボティクスは7月12日、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」に「渋滞回避」「ダッシュボードのアップデート」「定点搬送機能」の機能追加を行ったと発表した。
「渋滞回避」は、今回、アップデートで追加した「ダイナミックピッキング機能」によって、ロボット間で自動的に商品のピックアップ順を最適化することで渋滞を回避できるようにした。これまで、実稼働する物流倉庫で、オーダーが重なるような商品や棚付近にて複数のロボットが過剰な混雑を引き起こす事象があったことを踏まえ搭載した。
「ダッシュボードのアップデート」では、稼働現場でオーダーの優先度、進捗管理を可視化するダッシュボードに、「全体生産性」「個人生産性」「ピッキングエリアの状況がわかるヒートマップ」を追加した。
「定点搬送機能」については、ピッキング以外の作業にも積極的にロボットを活用することができる機能で、ラピュタPA-AMRの活用範囲を広げることを可能にした。
例えば、物流倉庫の検品所で検品済みの商品をラピュタPA-AMRに積み込み、発送場所(仮置き場)まで搬送。搬送を終えたラピュタPA-AMRは検品所に自走して戻るといった使い方ができる。機能はオプションで提供する。
同社では2020年7月に「ラピュタPA-AMR」を商用化して以後、ユーザーから物流現場の課題やロボットの活用方法などを相談される機会が多く、これを受け、4月には、誤ピッキング防止アシスト機能を追加した。今回、ユーザーの要望に一層応えるものとして、新機能の追加を行った。同時に機能追加で、物流倉庫内の現場でさらにロボットを活用できる機会を創出するとしている。