インダストリーアルファ、山梨でAMRと画像認識合わせたソリューションを実証

実証実験で稼働するAMR
実証実験で稼働するAMR

インダストリーアルファ(東京・板橋区)は9月27日、山梨県のスターアップの実証実験支援事業「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」に採択され、AMR(自律移動ロボット)と画像認識技術を組み合わせたソリューションの実証実験を実施すると発表した。

実証実験は「第三者視点カメラを用いたAMRの制御」をテーマ、すでにAMRを導入する甲府市内の工場で実施する。工場や倉庫に設置したカメラで作業員を検知し、作業員の有無でAMRの挙動を変化させるソリューションを工場内で試験運用し、安全で効率的な自動化システムを検証する。

インダストリーアルファでは、工場や倉庫の壁や天井に設置されたカメラと画像認識技術で、AMRと作業員の鉢合わせリスクがある狭路や四つ角に作業員がいるかを確認し、いない場合にのみAMRのエリア侵入を許可するソフトウエアを開発した。実証実験では、このソフトウエアを使って、狭路の作業員の有無を事前に検知することで、安全なオペレーションを実装できることを確かめる。

同社では実証実験を通じて、AMRとFMS(運行制御システム)の特長の1つである接続性を生かし、工場や倉庫内のカメラ情報の活用などを進める。また、カメラだけではなく、火災報知器やプレス機、溶接機などの設備から情報を取得し、AMRなどのロボットを制御することで、スマート工場やスマート倉庫の実現につなげる。

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