澁澤倉庫は10月29日、プラスオートメーション(+A、東京・港区)のロボット自動倉庫「AirRob(エアロボ)」を、松戸営業所(千葉・松戸市)の第三倉庫で稼働を開始すると発表した。「AirRob」の国内での導入は初という。
「AirRob」は、レイアウトの自由度が高いロボット自動倉庫。倉庫のフロアの形状や天井の高さに合わせた設計が可能で、防火区画をまたぐこともできる。ラック間のクリアランスやステーション設置スペースが小さく、倉庫スペースをフル活用が可能。
澁澤倉庫では、「AirRob」の600トート/時間/ステーションという高スループットの性能を生かし入出庫作業の省人化と高精度化の両立を図り、アパレルやコスメなど多品種小ロット商品を取り扱う多数のEC(電子商取引)事業者が対象のECフルフィルメント事業の効率的な運用につなげる。同時に、省スペース倉庫で高密度保管することで倉庫面積も削減する。
同社は「中期経営計画2026」で、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を、物流事業で収益力強化の重点戦略の1つに掲げ、得意分野とする多品種小ロット物流を強化で、さまざまな最新物流機器を導入し、機械化や自動化と人手を融合したハイブリッドオペレーションに取り組んでいる。「AirRob」の導入も、その一環で実施した。