ソフトウエア開発のPTCジャパン(東京・新宿区)は11月6日、ロボット開発のコラボット(東京・港区)が、製造する自動搬送ロボット「CarriRo(キャリロ)」の開発に、SaaS版の3D(三次元)CAD「Creo+(クリオプラス)」を導入したと発表した。
コラボットの「CarriRo」は、自動で移動する機能を備える搬送ロボット。工場、倉庫、ホテル、旅館、空港など、300社以上の拠点に導入されている。
今回、同社が「CarriRo」の開発用ソフトで採用した「Creo+」は、1つのデータで企画から製造までを連携さするシングルデータベースなどの機能を備えており、複雑で精密なロボット設計に取り組むことが可能。環境設定やインストールなどITや管理者のサポートに依存しないため、VPN(仮想私設網)などを使わなくても、クラウドですぐに開発環境にアクセスできる。
同社では「『CarriRo』の開発は、『Creo+』の高度な機能を使いこなし、完成度の高いデザインを実現するハイスキルな人材を必要だが、リモート環境下や移動時間が多いエンジニアでも、SaaSでの連携で、いつでもどこでも互いに作業確認が可能となるため、有能な人材の確保や効率の向上につながっている」(河村龍・自動化イノベーション事業部事業部長)と説明している。