
ドローンスクール運営のハミングバード(東京・渋谷区)は2月19日、東京都港区と、東京湾で、レベル3.5飛行でドローンが物資輸送する実証実験を2月14日に実施したと発表した。東京湾でドローンのレベル3.5飛行は初という。

実証実験は、東京湾上空でドローンを安全に飛行させるための空路確立や物資輸送の検証を目的に行った。具体的には、災害時を想定し、浦南ふ頭公園運動広場から東京湾を経由して、お台場学園港陽小・中学校の屋上に、約500gの緊急物資をドローンで輸送した。

輸送には自動空撮機、物資輸送が可能な2種類のドローンを活用。先行する自動空撮機で上空からの被災状況確認と物資輸送ルートの安全確保を行い、後発のドローンで確実に物資を届けた。実証の結果、約1.8kmの距離を約6分で飛行し、迅速で安全に物資を輸送することに成功した。
今回の実証実験は、東京都港区が新設した区と事業者が連携し新技術の実証実験を行う取り組み「みなと新技術チャレンジ提案制度」で、ハミングバードが提案した「港区の生命をつなげ-ドローンによる緊急支援物資輸送プロジェクト」が採択されたことを受け実施した。