ネクストデリバリーなど4社、香川・東かがわ市でドローン・陸上融合物流の実証実験

(左から)ネクストデリバリーの近藤部長代理、セイノーHDの和田課長、東かがわ市市役所の元網課長、キヤノンMJの水谷担当本部長、電通西日本の井ノ部部長
(左から)ネクストデリバリーの近藤部長代理、セイノーHDの和田課長、東かがわ市市役所の元網課長、キヤノンMJの水谷担当本部長、電通西日本の井ノ部部長

ネクストデリバリーは2月26日、キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)、セイノーホールディングス(HD)、電通西日本(大阪市)と、物流専用ドローンを活用した物流の効率化と買い物困難者問題解決に向けた共同配送の実証実験を、香川県東かがわ市で2月6日に実施したと発表した。

実証実験は、東かがわ市福栄コミュニティセンターに集約した荷物を、ドローンで同市の五名コミュニティセンターまで運び、社会実装に向けた効率性を検証するとともに、フェーズフリーの考え方に基づいて、平時と災害時の垣根なく運用するためのデータ収集を目的に行った。

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実証実験に使用した物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)」

ドローンはエアロネクストが開発した物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)を使用。運用は、セイノーHDとネクストデリバリー親会社のエアロネクストが開発したドローン配送と陸上輸送を融合した物流サービス「SkyHub(スカイハブ)」の技術を活用した。

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今回の実証では「共同配送」をテーマに西濃運輸の荷物を配送

今回は「共同配送」をテーマに、福栄地区で荷物の集約拠点が機能しているという想定で、栄コミュニティセンターに設置した仮設ドローンデポに陸送で物資を集約し、五名コミュニティセンターまでドローンで配送した。ドローンは、福栄コミュニティセンターから五名コミュニティセンターまでの片道で約7kmの距離を、約17分で飛行し配送。五名地区の住民に荷物と、ダミーの医薬品を届けた。

実証は、環境省の委託事業「運輸部門の脱炭素化に向けた次世代型物流促進事業(脱炭素化を加速させる新スマート物流に関する実証)」で実施した。4社は今後も地域住民の理解促進と地域課題の解決に向け「SkyHub(スカイハブ)」の社会実装に向けた検討を進めるとしている。