ネクストデリバリーなど、大分・佐伯市で共同配送とドローン・陸上融合物流の実証実験

ネクストデリバリーは2月28日、大分県佐伯市、大分県、コープおおいた（大分・大分市）、コープサービスおおいた（同）、セイノーホールディングス（HD）と共に、温室効果ガス排出量を削減した物流の実現を目的に、複数の荷主の商品を積み合わせて同じ納品先に配送する「共同配送」と、ドローン配送と陸上輸送を融合した物流サービス「SkyHub（スカイハブ）」を活用した実証実験を、佐伯市で2月13日に実施したと発表した。

実証実験は、配送困難地域が複数点在する佐伯市の宇目地域で、集約した荷物をドローン配送で共同配送することで脱炭素と物流効率化を検証するデモンストレーションを実施した。

宇目保健センターをドローンデポに想定。センターにコープサービスおおいたの荷物と宅配荷物を想定した荷物を集約し、センターから個人宅までの片道で約5㎞を、2つの荷物を混載してドローン配送した。ドローンは、エアロネクストが開発した物流専用ドローン「AirTruck（エアトラック）」を使用し、レベル3.5飛行の自動遠隔運航を行った。

荷物をドローンで受け取った生協組合員の矢野美代子さんは、「まとめて配送してもらえると便利。物流の方々も配送に困っていると思うので、その方々が少しでも楽になればうれしい。」とコメントした。

実証では、ネクストデリバリーが「SkyHub」の知見を生かし、地域の担い手となるコープおおいた、コープサービスおおいたと連携して共同配送やドローン配送を検証した。また、セイノーHDは共同配送の調整役として、宇目地域に配送する物流会社に対して調査やヒアリングを行った。

実証実験は、環境省の委託事業「運輸部門の脱炭素化に向けた次世代型物流促進事業（脱炭素化を加速させる新スマート物流に関する実証）」で行った。6者は今後、地域住民の理解を促進しながら「SkyHub」の社会実装を進めるとしている」