インダストリーアルファ、AMRとローカル5Gを合わせた製造ラインを展示会に出展

展示したAMRとローカル5Gを合わせた製造ライン

工場・倉庫のスマート化事業を手掛けるIndustry Alpha(インダストリーアルファ、東京都文京区)は7月31日、ワイヤレス専門展示会「ワイヤレスジャパン2023×ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2023」と、インターネット技術のイベント「Interop Tokyo 2023」で、ローカル5GとAMR(無人搬送車)を使った次世代の無線製造ライン運用のデモを行ったと発表した。

5G対応のAMR「Akatsuki」を使い、ピッキングと搬送を同時に自動化するデモを実施した。システムは、自律的に棚まで移動し、対象物をつかんで搬送先に配置する機能を実現。導入が容易で、専用の荷物や棚のカスタマイズが不要という利点があり、業務負荷の高い作業から作業者を開放できるという。

展示会では、NTT東日本のブース内で、ローカル5GとAMRを活用した無線製造ラインを設置。AMRが自動的に物品を搬送するとともに、AI(人工知能)が外観検査をする柔軟性と高度な自動化を兼ね備えた製造ラインを構築してデモを行った。

インダストリーアルファによると、これまで倉庫や工場では、Wi-Fiを使用して多数のAMRを制御してきましたが、電波干渉が生じやすく、自律走行の精度の維持や通信の安定性確保が困難であるという問題があったという。

そこで、製造業や物流業では、AMRとローカル5Gの統合がスマート化の一環として急速に注目を集める一方、従来、ローカル5Gに対応したAMRの機体は少なく、実用化に向けたプロジェクトはほとんど行われてなかったことから、同社は「ローカル5G対応AMR」を開発したとしている。