GEクリエイティブ、高さ180mmのリフトアップ式AMRを公開

国内最低床という「超低床AMR-180(仮)」

GEクリエイティブ(名古屋市)は8月1日、低床のリフトアップ式AMR(自律走行搬送ロボット)「超低床AMR-180(仮)」の開発情報を、ウェブサイトで公開したと発表した。同社によるとリフトアップ式で国内最低床のAMRという。

「超低床AMR-180(仮)」は、リフトアップ機構を持つAMRで高さ180mm。超低床設計で、既存の手動搬送機材の下に設置が可能で、すでに利用している搬送機材を自律走行ができる自動搬送ロボットとして運用することができる。

電動アクチュエーターで最大350kgまでの資機材を50mmリフトアップが可能。同機能で既存の搬送機材をリフトアップして自律走行させることができるため、工場設備の大きな改造を行わずに搬送作業を自動化できる。防水対応のため、食品製造の現場などの既存機器では対応できなかった環境でも使用が可能。

搭載する自律走行制御システムは、オープンインタフェースを採用しており、インターフェースがオープンな他社のAGVを自律走行させることもできる。また、工場内にロボット誘導用ガイドの設置が不要で、配置変更などに柔軟な対応ができ、搬送経路と生産設備のレイアウトを自由に設定が可能。

さらに、深度カメラ、LiDERといったセンサー類を搭載しており、カメラを使った画像分析で、人間やほかのロボットに追従しての走行や、作業者の移動に合わせて搬送機器が移動するといった運用も行える。GEクリエイティブでは今後、主力ソリューションとして展開を予定している。