セイノーHD、福山通運など4社、山梨の小菅村・丹波山村でドローン活用し共同配送

8月1日に行われた出発式の様子

セイノーホールディングス(HD)、福山通運、富岳通運、NEXT DELIVERYは8月2日、山梨県北都留郡小菅村、山梨県北都留郡丹波山村と、小菅村・丹波山村への配送業務で共同配送を開始すると発表した。

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共同配送のフロー

今回の取り組みは、中山間地域の配送網の維持、再構築を目的に実施。小菅村で展開をする既存物流とドローン物流を使った物流サービス「SkyHub(スカイハブ)」との融合を進め、陸上輸送とドローン配送で自動化、省人化につなげ地域の物流インフラを構築する。

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富岳通運に配送商品を持ち込んだ福山通運の車両

具体的には、福山通運が小菅村・丹波山村の配送商品を富岳通運に持ち込み、富岳通運が既存の小菅村・丹波山村の配送車両に福山通運の配送商品を積み込む。その後、富岳通運が小菅村のスカイハブの拠点である小菅デポで福山通運の配送商品を回送と荷卸しを行う。さらに、NEXT DELIVERYが富岳通運が回送してきた配送商品(小口)を域内配送物と混載で配送する。

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共同配送の車両を行う富岳通運の2トン車(左)とNEXT DELIVERYの軽バン

セイノーHDや福山通運などでは、今回の取り組みを通じて、福山通運の配送車両の削減を図り、年間約3トンのCO2を削減。同時に配送エリアの見直すことで、全体の労働時間の短縮と効率化につなげる。また、富岳通運、NEXT DELIVERYは、収益性の改善を見込む。さらに、小菅村・丹波山村では、物流の維持を図るとともに、新しいインフラを構築することで、定住、移住の促進を図る。

今後は、ほかの物流会社にも取り組みを紹介し連携先を増やすことで一層の効率化を図る。また、今回の配送スキームを定着させることで、中山間エリアの共同配送モデルとして全国の地域での展開を計画している。