スリーキューブ、土居DCにロムスの高層立体型ピース仕分け機「Nano-Sorter」導入

ロムスの高層立体型ピース仕分け機「Nano-Sorter(ナノ・ソーター)」
ロムスの高層立体型ピース仕分け機「Nano-Sorter(ナノ・ソーター)」

生活・インテリア雑貨の卸売りを手がけるスリーキューブ(高知・高知市)は7月14日、土居DC(ディストリビューションセンター)に、ROMS(ロムス、東京・品川区)の高層立体型ピース仕分け機「Nano-Sorter(ナノ・ソーター)」を導入すると発表した。「ナノ・ソーター」で、1日あたりの人時を約70%削減し、仕分け作業の大幅な省力化と配送員の手待ち時間の短縮を図る。

「ナノ・ソーター」は、標準の約16.53平方メートルの設置面積で、1時間あたり最大700ピースを自動仕分け可能な高層立体型ピース仕分け機。

設置空間を有効活用する構造で、仕分け済みのケース置き場を気にすることなく、1バッチでの大量処理できる。土居DCの導入では、標準4mの設置高を、天井高の制約に合わせて約3mにカスタマイズし、全長を伸ばすことで、仕分け間口数を維持しながら柔軟な現場対応を実現した。

スリーキューブでは、「ナノ・ソーター」の導入で、経済産業省の「持続可能な物流効率化実証事業費補助金」を取得。荷主や複数企業の連携による物流効率化の取り組みを対象に、機器やシステム導入の実証費用の一部を補助する制度を活用した。

同社が「ナノ・ソーター」を導入する背景には、物流業界の人手不足や作業の非効率性という構造的課題がある。同社は、これまで人手で行っていた仕分け作業の一部を「ナノ・ソーター」によって自動化することで、省人化と配送工程の手待ち時間の解消につなげる。今後は、「ナノ・ソーター」の導入効果を検証した上で、ほかの拠点への展開や、ピッキング、搬送工程で自動化設備の導入を検討する。