仏エグゾテック、パルの物流拠点拡張で倉庫自動化システム「Skypod」を増強

エグゾテック、パルの物流拠点拡張で倉庫自動化システム「Skypod」を増強

仏エグゾテック日本法人のExotec Nihon(エグゾテック・ニホン、東京・港区)は9月10日、アパレルと雑貨の企画製造小売りのパル(大阪市)、アッカ・インターナショナル(東京・港区)と、パルの物流拠点「PAL CLOSET Robotics Solution Center(PRSC)」に導入する倉庫自動化システム「Skypod(スカイポッド)」を拡張すると発表した。

今回の拡張では、「Skypod」を現在の48台から66台に増強し、ワークステーションは5基から8基に増やす。保管容量も2万5536ビンから3万5616ビンへと約40%拡大。さらに入荷専用のビンインターフェースを導入し、出荷と入荷を分離することで処理能力を約30%向上させる。工事は夜間を含めた段階施工方式で実施し、業務への影響を最小限に抑える。2025年10月に開始し、2026年2月に完了を予定する。

パルは、2024年にPRSCを稼働以降、延べ1万1000件のオーダーに対応し、従来施設比で約140%の効率化を達成。注文から配送までのリードタイムを1~2日に短縮し、フルフィルメントを効率化してきた。今回の拡張は、同社が掲げるEC(電子商取引)の売上高1000億円(うち「PAL CLOSET」単体で500億円)の2028年度の目標に向けた戦略投資の一環で、処理能力を向上し、安定性を確保する。