
ラピュタロボティクスは9月22日、安田倉庫が大黒流通センター(横浜市)に、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」を導入し稼働を開始したと発表した。同社の導入は厚木営業所に続き2拠点目となる。
安田倉庫は2023年から厚木営業所で「ラピュタPA-AMR」を活用し、庫内作業の効率化と省力化を図っている。同社では、厚木営業所の成果を踏まえ、物流センター荷主独自の運用に即した機能追加や柔軟な業務対応が可能な点を評価し大黒流通センターへの導入を決めた。
大黒流通センターでは、本格導入に先立ち、実業務環境でのPoC(概念実証)を経てピッキング作業を最適化する効率的な作業体制を構築。導入前と比較して少人数・短時間で安定処理が可能となり、作業効率の向上と業務負荷の軽減を図った。
また、ピッキング作業を「ラピュタPA-AMR」で自動化し、生産性が従来の2倍に向上する見込みを立てた。ピッキング作業は、ロボットから作業者に指示を出す形にして、標準化された成果を安定して発揮できる体制を構築した。
導入にあたっては、一部エリアで保管効率向上のため通路幅を最小限にした保管レイアウトが設計されていたが、「ラピュタPA-AMR」は現状の通路幅を変更することなく配置できた。
安田倉庫では今後、現場に蓄積された業務データを積極的に活用し、作業の可視化と分析を進めるとともに、DX(デジタルトランスフォーメーション)を担う人材の育成にも注力。デジタルを基盤とした現場マネジメントの高度化と現場力の強化を目指すとしている。