エアロネクスト、新型物流専用ドローン「PD4B-M-AN」発表

物流専用ドローン「PD4B-M-AN」
物流専用ドローン「PD4B-M-AN」

エアロネクストは9月26日、独自の構造設計技術「4D GRAVITY(フォーディーグラビティ―)」を搭載した物流専用ドローン「PD4B-M-AN」を発表した。プロドローン(東京・千代田区)とのライセンス契約に基づいて共同開発した機体で、名古屋市で開催された「第4回ドローンサミット」で公開した。

新型機は防水仕様を備え、最大3kgの貨物を自動遠隔操縦で輸送が可能。荷室構造には置き配機能を組み込み、前傾姿勢時でも荷室を水平に保持する分離結合構造を採用。積載物の視認性と飛行安定性の両方を確保した。

モーター軸間距離は1300mm以下、機体重量20kg(バッテリーを含む)、プロペラ径660mm、最大積載は3kg。最高速度は時速40km、3kg積載時の航続時間は約30分、飛行距離は20km。通信はLTEで、2万2000mAhバッテリー4本を搭載する。

エアロネクストは2024年2月、プロドローンとライセンス契約を締結・プロドローンの汎用(はんよう)ドローン「PD4B-M」を基盤にした物流専用機の開発に着手。安定性、積載性、運用効率を備えたモデル「PD4B-M-AN」を実現した。

新型機は愛知県の「あいちモビリティイノベーションプロジェクト」で、親会社のネクストデリバリーが運用する。今後は、実運用の成果を踏まえ、さらなる改良と市場拡大を進める方針。