
インダストリーアルファ(東京・板橋区)は10月1日、最大1200kgの搬送能力を備えた低床型AMR(自律移動ロボット)の新機種「Kagero(カゲロー)1200」の提供を開始すると発表した。
「Kagero1200」は、従来機を改良し、天板の大型化による安定性の向上、段差からの衝撃耐性の強化、高性能センサー「3D LiDAR(ライダー)」の自己位置推定を活用した高精度走行、部材点数削減や保護機能の追加でメンテナンス性の向上を図った。サイズは、幅:800×奥行き:960×高さ:210mm。
インダストリーアルファによると、製造・物流業界では、労働力不足が深刻化するなか、製品多様化や生産規模の拡大に伴い、重量物搬送の自動化ニーズが高まる一方で、これまでフォークリフトや人力による搬送が中心で、安全性や効率性が大きな課題となっていた。そこで、同社は、重量可搬モデルの開発を進め「Kagero1200」を完成させた。
今後は、「Kagero1200」に加え、小型モデルやアーム連携型AMRソリューションの展開も計画する。加えて、FMS(車両管理システム)やWCS(倉庫制御システム)と組み合わせ、搬送業務だけではなく、工場や倉庫全体のスマート化を支援する包括的なソリューションも提供していく方針だ。