ラピュタロ、日通がNX小牧流通センターにピッキングアシストロボ導入で生産性2.5倍向上

日運のNX小牧流通センターで稼働中の「ラピュタPA-AMR」
日運のNX小牧流通センターで稼働中の「ラピュタPA-AMR」

ラピュタロボティクスは10月1日、日本通運が、NX小牧流通センター(愛知・小牧市)に協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」を導入し、稼働開始から3カ月で出荷工程の生産性が約2.5倍に向上したと発表した。

NX小牧流通センターでは、熟練者の経験に依存した作業が課題となっていた。ラピュタロボティクスは現場と共同でデモや検証を重ね、効果を最大化できる運用設計を構築。センター側の体制強化も相まって、短期間で本格稼働を開始した。

センターでは、「ラピュタPA-AMR」の導入で、作業スピードや精度の差が縮小し、新人やスポットワーカーでも短期間で即戦力化が可能となった。現場スタッフからは「直感的に使いやすい」との評価で、教育コストの削減や短期間での現場定着も図れた。さらに、省人化によって人材を高付加価値業務に再配置することが可能になり、労働力不足への対応力が強化された。

1001rapyutarobotics2 - ラピュタロ、日通がNX小牧流通センターにピッキングアシストロボ導入で生産性2.5倍向上
導入3カ月で出荷工程の生産性が1時間あたり42.9件から110.8件に拡大

導入後は、3カ月で生産性が1時間あたり42.9件から110.8件に拡大。約2.5倍(258%)のs生産性向上を達成した。出荷キャパシティーが大幅に拡張し、将来の取扱量増加にも対応できる基盤の整備につながった。

日通では今回、従来の台車ピッキングからロボットに移行することで、省人化と業務の標準化を推進し、新人からベテランまで安定した作業品質を確保し、労働力不足の解決と効率的な出荷体制の構築を実現した。今後はWMS(倉庫管理システム)の改修を進め、対象業務を現在の1日あたり500行から1000行に拡大する。