ラピュタロボティクスは10月29日、ケイヒン配送(横浜市)が横浜商品センターに、ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR大容量モデル」を導入し稼働を開始したと発表した。
「大容量モデル」は、30Lオリコンを4つ搭載し、オリコン単位でマルチオーダーピッキングが可能。4間口で同時にピッキングを進行できるため、歩行距離を削減し、生産性の向上が図れるという。
リストスキャン方式を採用しており、印刷帳票のバーコードをスキャンすることで、作業順序の割り当てが行える。そのため、これまで必要だった帳票と荷物の照合作業が不要となり、作業の手戻りを削減できる。
ケイヒン配送は、出荷作業がベテラン作業者の経験やノウハウに依存しており、スポットワーカーや新人スタッフの即戦力化が課題となっていた。加えて、オペレーション全体への負荷が増大していた。
こうした状況を受け、同社は属人的な運用からの脱却と作業標準化を目的に、短期間のPoC(概念実証)と生産性シミュレーションを経て、「ラピュタPA-AMR大容量モデル」の導入を決めた。
導入後は運用データ分析や設定値調整を継続的に行うことで、PDCAサイクルによる改善活動を推進。1人当たりのライン数は35LPMHから79.5 LPMHと生産性が向上したという。ケイヒン配送では、今後もラピュタロボティクスとの連携し、対象オーダーの拡大や業務改善を進める方針。








