日本オーチス・エレベータ(東京・中央区)は11月26日、福岡市内の集合住宅で、オーチス製エレベーターと自律走行ロボットを連携する実証実験を実施したと発表した。福岡市などで構成する未来モデル都市の推進組織「FUKUOKA Smart EAST推進コンソーシアム」のPoC(概念実証)プログラムの一環で、ロボットがエレベーターを自動で呼び出し目的階へ移動し、非対面で荷物を届ける仕組みを検証した。
実証では、同社のAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)ソリューション「Otis Integrated Dispatch(オーティス・インテグレーテッド・ディスパッチ)」で、ロボットとエレベーターをクラウド経由で連携し、居住者がロボットから荷物を受け取る一連の流れを自動化できることを確認した。この仕組みは1990年以降のオーチス製エレベーターと互換性があり、既存住宅への導入が可能としている。
日本オーチスは、人手不足や高齢化に対応する技術として、ロボットとエレベーターを連携することで配送や搬送の効率化を進めていくとしている。








