エクセディは12月3日、LIXIL物流(東京・品川区)が、関東物流センター(茨城・下妻市)で、AMR(自律移動ロボット)「Neibo(ネイボ)パワフルロボット」の本格稼働を開始したと発表した。
「Neiboパワフルロボット」は、最大600㎏のけん引が可能なAMR。関東物流センターでは倉庫内の中間搬送を担い、フォークリフトと協働しながら稼働する。導入後は人や棚、荷物への接触事故はなく、真夏に40度を超える環境下でも故障は一度も発生せず、安定稼働を続けているという。

関東物流センターは、住宅用サッシや玄関ドアなど複数の大型製品を扱う拠点で、最大6メートル級の長尺物も運ぶ必要がある。これまで搬送などはフォークリフトが中心で、有資格者不足や作業の属人化が課題となっていた。また、荷物を下ろした後に空の状態で戻る「空走」が発生し、作業の非効率化が指摘されていた。
LIXIL物流では、こうした背景から、安定した重量物搬送と省力化を目的にAMR導入を検討。複数社のAMRを比較した結果、安全性、重量物搬送の性能、床工事不要で段差を越えられる走破性などの基準を満たした点を評価し、「Neiboパワフルロボット」を採用した。プログラミング不要で操作できる標準アプリも決め手となった。
同社は、今期さらに「Neibo」4台を追加し、合計6台でフォークリフト十数台分の作業効率化を目指す考え。関東物流センターでの成果を踏まえ、九州や岡山など、ほかのエリアへの展開や、WMS(倉庫管理システム)との連携も視野に入れている。








