ITソリューションの開発のR2(横浜市)は10月13日、韓国のEV(電気自動車)部品メーカーのDRIVETECH(ドライブテック)と、自走式ロボットの共同事業化に向けたMOU(覚書)を締結したと発表した。
2社は今回の覚書を通じて、工場内自走、建設現場での資材運搬、農作物の自動運搬向けの大型自動運転ロボットを日本市場で展開する。R2はドライブテックにロボット遠隔操作技術を提供。一方、ドライブテックは、R2が日本で構築したネットワークで、ビジネス協力、共同製品化、現地進出のための具体的ロードマップを発表した。
R2は、ロボットの精密な遠隔操作向けに超低遅延の通信技術を手掛ける。遠隔操作型ロボットを含むIoT機器での利用を前提とした、ブラウザやモバイルアプリでリアルタイム通信を行うサーバー「Spider」などのソリューションの販売や開発サービスを提供する。
ドライブテックは、電気自動車の駆動装置の高効率化、標準化、高度化などの技術を提供する韓国のベンチャー企業。2016年に設立された。
R2では「日本国内市場でも小型自動配送ロボットが主流だが、大型の荷物の自動配送ニーズも徐々に増えている。そのマーケットのニーズに応えられるロボットがドライブテックのロボット。特に工場内自動走行、建設現場での資材運搬、農作物の自動運搬などに適したロボットを日本のマーケットに向けて展開することで、R2が日本市場をいち早く確実に獲得することを狙っている。そのような意味で今回の提携はメリットは大きい」(イ・ヘギ社長)としている。