シンカー、椿本チエインが近接覚センサーを超小ローラチェーン導入のロボハンドに搭載

「RS6-SS(仮称)」を使ったロボットハンドのコンセプトモデル

Thinker(シンカー、大阪市)は10月17日、赤外線とAI(人工知能)を組み合わせた独自センシング技術でモノの位置と形を非接触で高速に把握できるセンサー「近接覚センサーTK-01」が、産業用スチールチェーンの椿本チエインのローラチェーン「RS6-SS(仮称)」を使ったロボットハンドのコンセプトモデルに採用されたと発表した。

「RS6-SS(仮称)」は、チェーンピッチが1.905mm、全幅は2.8mm、重量は17g/m。材質はステンレスで、許容張力は70N以上、引張強さは360N以上の使用になる見込み。

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超小形ローラチェーン「RS6-SS(仮称)」

椿本チエインによると、世界最小のローラチェーンといい、活用する細く長いロボットハンドは、狭い空間でも作業できるのが最大の特長。その実現のために、対象物の位置や姿勢をより高い精度でセンシングする必要があることから、今回、シンカーの「近接覚センサーTK-01」を導入したとしている。

「近接覚センサーTK-01」は、赤外線とAI(人工知能)を組み合わせることで、カメラ不要でモノの位置と形を非接触で高速に把握できるセンサー。利用することで。従来の産業用ロボットでは難しいとされていた鏡面・透明物質の取り扱いや、現場環境に応じた臨機応変なピックアップが可能。また、ティーチング(ロボットに作業を教え込む工程)の時間や労力を大幅に軽減できるという。