デンマークのユニバーサルロボット(UR)は2月1日、自動車部品製造の三恵工業(滋賀・栗東市)が協働ロボット「UR10e」を導入したと発表した。
三恵工業は今回、オペレーターがワークを所定の場所に配置すると、「UR10e」が自動的に複数の組み立て装置、検査機などの間でワークを搬送するシステムを構築した。
また、安全対策として、安全柵とエリアセンサーを活用し、人が作業エリアに近づくとロボットが安全に減速や停止するシステム設計を実施。「UR10e」を導入した結果、作業サイクルが一定化し品質も向上。従来の作業時間のばらつきが解消し、人の作業が半減する省人化を実現した。
三恵工業では、作業者の習熟度に起因する組み立てと部品付け工程の作業時間と品質のばらつき解消を目的として組み立て工程の自動化に着手した。
以前に産業用ロボットの導入した経験から、システムインテグレーターなしではシステム構築が難しく、大規模なスペースが必要なことが課題となっていたが、URの協働ロボットは、プログラミングが容易で自社でシステム構築が可能と判断し採用を決めた。今後は、2ラインを2台の協働ロボットと1名の作業者で運用し、一層の生産性向上を目指すとしている。