インダストリーアルファ、NTT東の開発施設にローカル5G活用したAMRを展示

AMR「Akatsuki」

工場・倉庫のスマート化事業を手掛けるインダストリーアルファ(東京・板橋区)は2月27日、NTT東日本のローカル5Gを活用し世代の製造・物流工程をイメージしたショールーム兼開発検証施設「スマートファクトリー&ロジスティクスラボ」に、ローカル5Gを活用したAMR(自律走行搬送ロボット)「Akatsuki(アカツキ)」を展示したと発表した。

「Akatsuki」は、既存のAMRにローカル5とWi-Fiに対応できるカスタマイズオプションを実装した搬送ロボット。対象物の高さに応じてAMR本体が伸縮し、最適な作業の高さに自動調整するほか、物の出し入れと搬送を一台で行う。

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対象物の高さに合わせて伸縮し、最適な作業の高さに自動調整が可能

今回の展示ではローカル5Gに対応。ローカル5Gを利用したことで、低遅延で高信頼性のデータ通信を実現した。NTT東日本のラボでは、ローカル5Gと連携した、2台のAMRが協調して折りたたみコンテナ(オリコン)の搬送を行うデモンストレーションを見ることができる。

インダストリーアルファによると、製造・物流業界は、少子化と人口減少による労働力不足の問題に直面しており、課題解決で、多くの企業が自動化技術の導入を進めると共に、自動化技術と高い親和性を持ち、さらに推進するためのテクノロジーとしてローカル5Gが注目されているとしている。

一方で、これまでローカル5Gに対応可能なAMRは少数で、その実用化に向けた取り組みも限られていたという。そこで、NTT東日本と連携し、新たなキラーユースケースの創出に向け、NTT東日本の施設で製造業や物流企業などに向けて展示を行うことにした。

今後は、展示を通じて製造・物流の分野でローカル5Gの新たなユースケースを生み出していきたい考え。

具体的には、ローカル5Gがアップロードに比重を置いたネットワークにカスタマイズが可能であり、製造業で必要となる高精細映像データや大容量CADデータ送信ができることから、高精度カメラを使った映像伝送やAMRの遠隔操作で現場の監督者が不要な安全管理・保守業務の効率化ソリューションの開発につなげる。