フィンガービジョン、視触覚ハンド購入不要でPoCが可能なサービス開始

フィンガービジョンが開発した視触覚ハンドを使った多品種盛り付けロボット

ロボットベンチャーのFingerVision(フィンガービジョン、東京・文京区)は4月4日、購入不要で、同社の視触覚ハンドを活用したPoC(概念実証)を行えるサービス「視触覚ハンドPoCサービス」を開始したと発表した。

新サービスは、ロボットを活用した自動化や省人化の調査、検討、検証を進める企業を対象に、ニーズに沿って、視触覚ハンドを活用した自動化の簡易検証を行い、検証結果をまとめたレポートや動画を提供する。ロボットや視触覚ハンド活用の検証は、フィンガービジョンや経験値のあるロボット・システムインテグレータが担当する。

レポートは、ワークサイズ、タスク内容などの「基本情報」、ロボットなどの使用機器、各種パラメータ、動作距離、治具といった「実施条件」、タスクの成功率、条件違いによる比較検証、力分布、異物検知といった取得可能な情報などの「検証結果」、成功率アップのための施策・懸念点、タクトを短縮するための施策、他手法との違いの「分析情報」で構成する。

フィンガービジョンでは、「新しい技術で興味はあるが、買っても自分たちでは使いこなせない」「そもそも購入の予算をとるために、何がどこまでできるのか把握したい」と考える企業に対して、新サービスを通じて視触覚ハンドを気軽に利用できるようにする。

費用は、申し込み後に2回までは無料。3回目以降は、一回当たり19.9万円(税別)からの「基本コース」になる。