中国ロボットメーカーのオリオンスターロボティックスは6月24日、サービスロボット「LuckiBot Pro(ラッキーボット・プロ)」に、スマートトレー検出機能を新たに搭載したと発表した。
スマートトレー検出は、トレーのカメラとレーザーセンサーを使用し、トレー上の物品の状態をリアルタイムで監視する機能。トレーカメラのカバー率は96%、レーザーセンサーのカバー率は85%で、ほとんどの領域を正確に検出・認識できるという。1つのスイッチで三段階のトレーを同時に管理が可能で、配送画面内にスマートトレースイッチ状態のアイコンを追加して表示し、ユーザーがトレーの動作状態をリアルタイムで把握できる。簡単に操作できるように、機能のスイッチ設定は統一管理で行えるようにした。
操作では、タスク設定で、トレー上に物品が置かれていることを検出した場合、アイコンでトレーの検出状態を表示し、ユーザーは次のトレーの設定を続けられる。また、物品が検出されず、ほかのトレーのタスク設定を開始した場合、システムは「xx階層に物品が検出されていません。物品の位置を調整してください」とポップアップで通知し、全てのトレーのタスク設定が正確であることを確認する。
配送中にトレー上の物品が人に取られた場合、ロボットは即座に動作を停止し、「目的地に到達していません。先に取らないでください」とポップアップで通知し、音声でアナウンスする。その際に、ユーザーは「配送を続ける」か「次のテーブルに進む」を選択できる。
配膳ポイントに到達した後には、システムは音声アナウンスと緑色のロックライトの点滅でユーザーに受け取りを促す。30秒以内に完了すると、システムは「料理の受け取りが完了」とアナウンスし、ロックライトが点滅を停止し、ロボットは次の目的地に向かう。30秒以後受け取りまだ完成されていない場合には、システムが15秒ごとに催促アナウンスを行い、タスクの受け取りが完了まで続ける。
オリオンスターロボでは、新機能でレストランでの配膳や生産ラインでの自動配送の効率向上だけはでなく、さまざまな業界でロボットを活用したスマート配送が効率的で便利になるとしている。