NEC、傘下のCVCファンドがRaaSの米フォーミック・テクノロジーズに出資

フォーミックのロボティクス導入シミュレーションイメージ
フォーミックのロボティクス導入シミュレーションイメージ

NECは6月26日、同社とNTTファイナンスなどが出資をするコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)ファンド「NEC Orchestrating Future Fund(NECオーケストレイティング・フューチャー・ファンド、NOFF)が、米ロボット関連スタートアップのフォーミック・テクノロジーズ(イリノイ州)に出資したと発表した。

フォーミックは、ロボット導入のコンサルテーション、導入、設置、保守・メンテナンスサポートを独自のソフトウエアを活用しながら、ワンストップで提供する「RaaS(ロボティクス・アズ・ア・サービス)」を展開する。

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工場のデジタルツインイメージ

同社のロボット導入ソフトウエアは、デジタルツイン技術などの活用し、ロボティクス導入シミュレーションや設計、動作ティーチング、ロボットモニタリングの自動化が可能で、一般的に半年から一年程度かかるロボットの導入期間を数週間に短縮できる。

また、ダッシュボード上で、ロボット導入後の動作変更や稼働状況モニタリングなども行うことが可能。そのため、タイムリーな保守・メンテナンスが行え、ロボットのリソースの稼働率を大幅に改善できる。ソフトは独自に開発した。

NECでは、フォーミックが、サービス型の課金体系とデジタルツイン技術を武器に、多くの顧客のロボット導入と活用を促進しており、成長企業と判断。加えて、デジタルビジネス関連ソリューションを成長ドライバーの1つとするNECの戦略と、デジタルとサービスの総合力でロボット導入や運用効率向上を図り、顧客に高い価値を提供するフォーミックの戦略が多くの部分で共通することも評価し、出資を決めた。