トライオーブ、北九州市が球体駆動協調搬送システムでスタートアップ支援に採択

球駆動式全方向移動機構「TriOrb BASE
球駆動式全方向移動機構「TriOrb BASE

九州工業大学発の搬送ロボット開発スタートアップ、TriOrb(トライオーブ、福岡・北九州市)は9月18日、北九州市のスタートアップ成長支援プログラム「企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業」で事業展開支援枠に採択されたと発表した。

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協調搬送のイメージ

トライオーブでは、事業の採択を受け、球駆動式全方向移動機構「TriOrb BASE(トライオーブベース)」を活用した協調搬送システムを実装し、複数セットの協調搬送に対応可能なFMS(動態管理システム)を開発する。「TriOrb BASE」は、球体を駆動部とする移動機構で、あらゆる方向にスムーズな移動と高精度な位置制御が可能。システムは、製造現場でのフレキシブルな生産ラインや自動化での活用を想定している。

「企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業」は、未来の地域経済をけん引する、北九州市内のスタートアップの成長や、優れた技術・斬新なビジネスアイデアを持つ市内外スタートアップによる行政課題解決、市内企業との協業を通じたイノベーションの創出で、市の経済成長と課題解決に貢献することを目的に行う事業。事業展開支援枠では、市内スタートアップの製品やサービスの売り上げ拡大活動にかかる調査や開発、検証、準備などで資金支援や伴走支援を行う。