UR、ポリテクセンター関西が協働ロボット「UR3e」5台導入、即戦力人材育成へ

「ポリテクセンター関西」に導入された小型協働ロボット「UR3e」
「ポリテクセンター関西」に導入された小型協働ロボット「UR3e」

デンマークのユニバーサルロボット(UR)は5月22日、高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)が運営する職業訓練施設「ポリテクセンター関西」(大阪・摂津市)が、小型協働ロボット「UR3e」5台を導入したと発表した。

URは、教育機関向けに協働ロボット導入と共にカリキュラム支援にも注力している。導入されたUR3eは、プログラミングが直感的に行える操作性と、高い柔軟性を兼ね備えたロボット。コンパクト設計が特長で、限られたスペースでも使用できる。6カ月コースの「ものづくりロボット技術科」で導入されており、制御技術の基礎からロボット操作までを段階的に学べる。実習期間は2週間。

ポリテクセンター関西では、2021年から産業用ロボットの訓練を実施してきたが、安全柵が不要で操作が簡単な協働ロボットへのニーズが高まり、今回の導入を決めた。「UR3e」の導入で、ティーチングやプログラミングの実習を受講者に分かりやすく提供できるほか、就職後、すぐに現場で活躍できる人材の育成が可能になるとしている。

URは今後、全国の職業訓練機関や教育機関への導入拡大を見据え、製品提供だけではなく教育カリキュラムの構築支援にも注力する方針。製造業の人材育成に力を入れていく。