
総合建設機械レンタルのアクティオ(東京・中央区)は7月1日、大林組、坂井電機(三重・亀山市)と共同開発した半自動ロボット低床式重量物搬送台車「ストローダー」のレンタルを開始したと発表した。
「ストローダー」は、リモコンで直感的な操作が可能で、作業員1人でも重量物の運搬が容易に行える半自動の搬送ロボット。リモコンにはゲームパッド型の無線コントローラーを採用し、特別な資格や技術を必要とせず、誰でもすぐに扱えるようにした。
本体にはジャッキアップ機構を搭載しており、荷物を積載した台車の下に潜り込んで持ち上げ、そのまま搬送する。そのため、従来のような人力での積み下ろし作業やフォークリフトの介入を最小限に抑えることが可能で、省力化と作業時間の短縮を同時に実現した。
走行機構には全方位移動が可能なメカナムホイールで、前後や左右、斜めといった自由自在な動きに加え、その場での旋回や狭隘スペースでの方向転換も可能。また、一定の斜面や小さな段差も走破できる設計のため、変化の多い建設現場や複雑な工場レイアウトでも高い運用性を発揮する。
アクティオでは、建設現場や大型工場、物流倉庫などでの利用を見込む。また、今後もレンタルとコンサルティングを組み合わせた独自サービス「レンサルティング」のノウハウを生かした、生産性を向上させるサービスや製品を提供していく考えだ。