Kailas Robotics、ジェトロのプログラム通じモバイルマニピュレーターで米国市場進出

AMR搭載型の「MobiRobo(モビロボ)」
AMR搭載型の「MobiRobo(モビロボ)」

Kailas Robotics(カイラスロボティクス、埼玉・川口市)は8月7日、日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催するグローバル・スタートアップ・アクセラレーションプログラム(GSAP)で「Manufacturing Tech&HardTechコース」に採択されたと発表した。

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「MobiRobo」の作業イメージ

カイラスロボティクスが開発するモバイルマニピュレーター「MobiRobo(モビロボ)」は、動きながら対象物をつかむ技術を搭載し、AI(人工知能)との高速連携を可能にした6軸ロボットアーム。超小型・軽量設計で、ドローンやAMR(自律移動ロボット)などの移動体に搭載できる。

同社は、これまでに「CES 2025 Innovation Award」の受賞や「Global Pitch Battle(ロボティクス部門)」で優勝するなど、国際的な評価を多数獲得し、ミネベアミツミや村田製作所とも協業している。

今回、採択されたGSAPの「Manufacturing Tech & HardTechコース」は、米イリノイ州を拠点にするアクセラレーター「industry 4.0」と連携し運営。大手製造業や投資家との強固なネットワークを活用した約12週間の参加プログラムを通じて、戦略、マーケティング、資金調達の支援や1対1メンタリング、投資家向けデモデーを提供する。プログラムは、オンラインと現地参加のハイブリッド形式で実施し、米国市場で本格展開を目指すスタートアップには大きな機会となる。

塩見佳久CEOは「今回の採択はわれわれの革新的なモバイルマニピュレーター技術を世界へ広げる重要なステップ。米国製造業界で経験豊かなメンターとの連携を通じて、業界の人手不足や安全性向上に寄与できるよう全力を尽くす」とコメントしている。