
スイス重電大手のABB傘下のABBロボティクスは9月26日、ロボットプログラミング・シミュレーション環境「RobotStudio(ロボットスタジオ)」に、生成AI(人工知能)アシスタント機能「RobotStudio AI Assistant(ロボットスタジオ・エーアイ・アシスタント)」を追加したと発表した。「RobotStudioプレミアムサブスクリプション」で、追加料金は不要で提供する。
「RobotStudio AI Assistant」は、大規模言語モデル(LLM)を活用し、内部に持つマニュアルや技術ドキュメントを参照しながら、ユーザーからの自然言語での質問や操作手順に対して文脈に適した回答をリアルタイムで提供。ロボットセットアップやプログラミングの時間と労力を低減する。また、経験の浅いユーザー向けにはステップ形式のガイダンス、エキスパート向けには技術課題のサポート機能を提供する。
今後は、生成AIアシスタント機能の搭載を第一歩として、「RobotStudio」のアクセシビリティーをさらに高める。将来的には、AIアシスタントの応答精度向上、機能拡張、他社製ロボットや周辺機器との連携強化などを進め、ロボットの導入・運用をより直感的で自律的にできる環境を整備する。