リーガルテック、AIデータとロボット知財の統合基盤 動作・制御ノウハウをIP化

リーガルテック、AIデータとロボット知財の統合基盤 動作・制御ノウハウをIP化

特許調査プラットホーム運営などのリーガルテック(東京・港区)は1月19日、AI(人工知能)クラウドデータ事業などのAIデータ(同)と、ロボット開発・運用で蓄積する動作、設計、制御の知見を知的財産(IP)で整理・管理し、再利用や事業化する統合型プラットホーム「AI Robotics on IDX×Tokkyo.Ai」を発表した。

新基盤では、ロボットの研究開発データを統合・構造化する「AI Robotics on IDX」を中心に、抽出した技術要素の特許化支援や知財テンプレート作成に活用する「Tokkyo.Ai」を組み合わせる。技術的裏付けとなる証跡データを安全に保全する証跡管理用の仮想データルーム(VDR)の機能や、業界別テンプレートをSaaS(サース)で提供するライセンス機能、技術情報を安全に共有できる技術評価データルームなどを備える。

両社は、抽象化されがちな制御ロジックや設計思想をテンプレートで「見える化」し、登録・管理したテンプレートをライセンス提供することで「価値化」を後押しする。テンプレート化した技術を業界横断で展開し、個人依存の知見を企業資産へ転換することも図る

製造業で協働ロボットの安全制御の横展開や、倉庫・物流で搬送ロボットの動作パターンの共有、医療現場での巡回・補助ロボットの業務知見の知財化などをユースケースで想定する。

リーガルテックによると、ロボット技術の高度化が進む一方、現場で培われたノウハウが個人に属して共有・再利用が進まないことや、優れた制御技術が特許などの知財として整備されず、外部展開や収益化に結び付きにくい点が課題になっているという。投資家や顧客に技術価値を根拠とともに示す必要性が高まる中、知財を可視化し、技術データとひも付けて管理する基盤の整備が求められているとしている。

今後は、地方の製造業、スタートアップ、大学・研究機関との連携を強化し、国内ロボットIPのストック化を進めるとともに、海外提供を視野に知財エコシステムの構築を目指す。