日本板硝子は3月17日、津事業所(三重・津市)で製造する高弾性・高強度ガラスファイバー「MAGNAVI(マグナビ)」の撚糸工程に、ユーゴー(東京・千代田区)のAI(人工知能)を搭載した小型点検ロボット「ugo mini(ユーゴーミニ)」を導入したと発表した。
津事業所では、24時間稼働する撚糸(ねんし)工程の設備安全確保のため、夜間を含めた定期的な目視点検が必要となっている。
日本板硝子では今後に深刻化する労働力不足を見据え、デジタル技術を活用して人的負荷を軽減し、安全で持続可能な労働環境の早期構築を目的にロボットを導入した。これまで従業員が行っていた、稼働中の工場の巡回点検をロボットに代替させることで省人化を進める。
具体的には、巡回中に取得した動画記録から設備状態を把握し、異常の兆候を早期に検知できるようにする。ロボットに搭載するサーマルカメラは、撚糸機の不具合に伴う異常な温度上昇を捉えることが可能なため、設備トラブルの迅速な対応や火災リスクの未然防止が図れるとしている。
今回の導入では、「MAGNAVI」の量産体制拡充を進める撚糸工程を対象に、まずは小規模エリアで試験的に運用を始める。夜間のロボットによる検出精度を安定させ、設備点検プロセスを確立したうえで、将来的には点検要員の配置見直しにもつなげる。
今後は、今回の取り組みで得た知見を、ほかの製造ラインにも順次展開し、同社グループ全体の業務効率化と安全性向上に生かす。








