オリィ研究所、キョーワ薬局と、薬局での分身ロボット「OriHime」の活用実験

キョーワ薬局での「OriHime」の活用の様子
キョーワ薬局での「OriHime」の活用の様子

オリィ研究所(東京・中央区)は7月16日、キョーワ薬局(名古屋市)と、薬局で分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を導入する実証実験を行うと発表した。薬局での「OriHime」の導入は全国初という。

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キョーワ薬局一宮店

実証実験は、キョーワ薬局一宮店(愛知・一宮市)、四日市店(三重・四日市市)、栄生店(名古屋市)で2週間ごとに順次ロボットを活用した業務を実施。まずは一宮店で7月16日から開始する。

具体的には、障害を持つキョーワ薬局のスタッフがパイロットとしてロボットを操作し、通常の受付あいさつ、処方箋受付機への処方箋誘導と発券受け取りの促し、マイナンバーカードの受付補助と説明、医薬品以外の物販の営業・説明・案内を行う。

オリィ研究所によると、薬局は特に地方で人手が不足し、受付業務も薬剤師や医療事務などが対応を求められ、接客に十分な時間を割けない課題があるという。また、障害者雇用で、能力があるが、体調の不安定さや通勤ができない「外出困難者」の理由だけで働けない人がいることが問題になっているとしている。そこで、薬局での人手不足と障害者雇用の課題解決策として、今回、薬局に「OriHime」を導入することした。

2社は、実証実験を通じて薬局の人材不足解消と障害者雇用の課題解決の検証を行っていく方針。また、今後、マイナ保険証の登録者の増加に伴い、薬局での受付事務が、さらに多忙となるとみて、受付や細かい説明を「OriHIme」で対応できるようにする。

さらに、障害があることで働けない元薬剤師が、働き方の1つとして、在宅からロボットを使って服薬指導や処方の説明を行うことも、将来的に実現したい考え。