医療機器などを展開する日本ベクトン・ディッキンソン（日本BD、東京・港区）は9月3日、薬局ロボット「BD Rowa（ビーディーローワ）システム」で、追加オプション「BD Rowa EasyLoad（ビーディーローワイージーロード）全自動入庫システム」の販売を開始したと発表した。
「BD Rowa EasyLoad」は、医薬品の入庫から、保管、在庫管理、払い出しまでを一貫して行う薬局ロボット「BD Rowaシステム」の庫内に医薬品を全自動で入庫するオプション。「BD Rowaシステム」は、入力された処方箋の情報に基づいて、装置内の棚に並ぶ医薬品をロボットアームがピッキングして、平均10秒ほどで自動的に払い出す。
通常は、人が医薬品に表示されたバーコードを1箱ずつ読み取らせて、「BD Rowaシステム」のシステム内に入庫するが、「BD Rowa EasyLoad」を併用することで、医薬品の箱をまとめてベルトコンベヤーに投入すれば、医薬品バーコードの読み取りから入庫までを全自動で行える。同社の従来品と比べ、入庫の時間を1箱あたりで約10秒を短縮できるとしている。日本BDでは7月から杏林堂薬局（静岡・浜松市）など、ロボットを導入する薬局に提供を始めている。
