GRIPS、Luominen Labと簡易自動分注システムパッケージの提供開始

「Dobot Magician」を活用した簡易自動分注システムパッケージのイメージ
「Dobot Magician」を活用した簡易自動分注システムパッケージのイメージ

産業用ロボットアーム販売などのGRIPS(グリプス、千葉・流山市)は11月10日、メディカル関連の装置開発などを手掛けるLuominen Lab(ルオミネンラボ、東京・世田谷区)と、中国ロボットメーカーのDOBOT(ドゥーボット)のロボットアーム「Magician(マジシャン)」と「MG400」を活用した簡易自動分注システムパッケージの提供を開始したと発表した。

パッケージは、高額化しやすい分注プロセスを、比較的手頃なデスクトップ型ロボットアームをベースに構築できる点が特長。プログラミング言語「Python(パイソン)」をベースしたオープンソース制御を採用しており、ユーザーが独自にプログラムの改良や拡張ができる。

システムは、コンパクトなシステム設計で、グローブボックス内での窒素雰囲気下実験や、低温環境での細胞・検体操作に対応。設置スペースを最小限に抑えながら、高精度かで安定した分注ができる。

主な構成で、簡易シリンジシステムを備えた「Dobot Magicianモデル」、Luoチューブポンプシステムを搭載した構成モデル、電動ピペット「Eppendorf Xplorer」を組み合わせた高精度モデルを用意。

各モデルにはシステム動作確認用のPythonサンプルプログラムや解説書、テクニカルサポートチケットが付属し、導入初期からスムーズな稼働が可能。また、既存ユーザー向けに、周辺パーツや制御プログラムのみの提供も行う。

今後は対応機種や構成バリエーションを拡充し、分注・搬送・計測などを統合したパッケージソリューションの提供も計画している。