Enactic、介護助手ロボット開発で全国30の介護事業者と基本合意

エナクティック、介護助手ロボット開発で全国30の介護事業者と基本合意

ヒューマノイドロボット開発のEnactic(エナクティック、東京・新宿区)は1月14日、社会福祉法人を含む全国30法人の介護事業者と、介護助手ロボットの開発協力で基本合意書(MOU)を締結したと発表した。安全性と実用性を重視したロボット開発に向け、介護現場の知見を起点にした共同開発体制を構築する。

同社は、今回のMOUを通じて、介護事業者の現場ニーズや日常業務の負担を把握し、介護ロボットの実装に不可欠な現場知見の収集に取り組む。また、パートナー事業者と協働し、利用者に寄り添う時間を増やすための効率化や、スタッフが本来のケアに専念できる環境づくりを進める。

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MOUを締結した介護事業者

具体的には、介護事業者とはインタビューや現場訪問を通じて、日々の業務フローや負担の大きい作業を整理し、ロボット開発に必要な条件を把握する現場調査を実施する。収集・分析される情報は、個人情報保護や関連法令に基づいて適切に管理する。

開発の進捗(しんちょく)や介護テックの情報は、パートナーの介護事業者と共有する。介護現場で実証テストの検証を重ね、2026年末のベータ版リリースを目指す。MOUを結んだ介護事業者は、ロボットに搭載する機能の要望を開発に反映できるとともに、開発したロボットを優先導入できるようにする。

高齢化に伴う人手不足が深刻化する介護現場では、従来スタッフが担ってきた配膳や清掃といった周辺業務が職員の負担増につながっている。こうした課題に対し、エナクティックはAI(人工知能)ロボティクス技術を活用した介護助手ロボット「Ena(イーナ)」の開発を進めており、現場での実用性と安全性の両立を目指している。