東日本電信電話(NTT東日本)は1月30日、警備・巡回業務のDXを目的に、ugoの自律走行ロボット「ugo(ユーゴー)」と、アジラのAI(人工知能)警備システム「AI Security asilla」を組み合わせたシステムの実証実験を、イオンモール常滑(愛知・常滑市)で2月13日から開始すると発表した。
実証では、イオンモール常滑の施設内を自律走行ロボット「ugo」が巡回し、モール内での犯罪行為を抑止するための立哨・巡回を行う。また、従業員が定期的に実施する巡回・点検業務の一部をロボットに代替し巡回業務効率化の効果測定と評価を実施する。
加えて、監視カメラ映像から異常を検知するAI警備システム「AI Security asilla」を利用し、「AIで異常検知した事象に対し、初動対応としてロボットを向かわせる」といった、ロボットとAI警備システムの組み合わせた運用の効率化について、効果測定・評価を行う。
システムを運用するイオンモール常滑は、知多半島西岸の都市である常滑市の中央部、対岸には中部国際空港を臨む「中部臨空都市」内に位置するショッピングモール。同モールでは、新たな価値創造や提供でテクノロジーを活用したサービスや事業を積極的に推進している。
実証は2023年度の愛知県サービスロボット社会実装推進事業「AICHI ROBOT TRANSFORMATION(ARX)」の一環で実施。NTT東日本では、ロボットを活用した高度な警備・巡回ソリューションを構築することで、犯罪行為の抑止効果、専門店従業員と顧客の安心感向上、警備・巡回業務の効率化・省人化の実現を目指すとしている。