インダストリーアルファ(東京・板橋区)は3月5日、産業機器メーカーのFUJI(愛知・知立市)と、小売業の自動化を目指す実証実験を実施すると発表した。
実証はインダストリーアルファが、FUJIのAMR(自律移動ロボット)に、AMRの上位制御システム(FMS)を提供。FUJIが主導し実際の小売店舗にて実験を行う。
FUJIのAMRは小売店が持つ既存のカゴ車の搬送が可能で、カゴ車にタグを張り付けるだけで暗闇の中でもカゴ車を自動認識し潜り込むことができる。また、「飲料」「缶」といったカゴ車のカテゴリーの自動認識や認識結果にからカテゴリー別に該当する棚などのエリアまで搬送機能も備える。
一方、インダストリーアルファのFMSは、様々な機器との連携が可能なシステム構成で、MRとAGVの一括制御が行える。これまでにもPLC連携や工事を行わずにエレベーターと連携した実績などを持つ。
今後は、実証で開発の課題を抽出。次のフェーズとして、通路が狭い店舗での実証実験やエレベーターなどの周辺機器との連携も行っていく計画。