パーソル、3Dスキャナー搭載自動走行ロボットが公園を巡回警備する実証実験

実証実験で使用した「3Dスキャナー搭載自動走行ロボット」
実証実験で使用した「3Dスキャナー搭載自動走行ロボット」

パーソルクロステクノロジーは4月17日、「3Dスキャナー搭載自動走行ロボット」を使った公園内の巡回警備の実証実験を、「あいちロボットトランスフォーメーション」(2月27日~3月2日に開催)で実施したと発表した。

実証実験は、名古屋の公園と店舗が一体となった商業施設「Hisaya-odori Park(ヒサヤオオドオリパーク)」の指定管理者の三井不動産が、公園とデジタル技術の可能性検証と新たな街づくりのモデルの創出で課題解決ロボットを募集し、パーソルクロステクノロジーが採用され行った。

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3Dレーザースキャナー「OWL」。実験では40mの距離を測定可能なモデルを使用

実験で使用した「3Dスキャナー搭載自動走行ロボット」は、パーソルクロステクノロジーが搬送ロボットをカスタマイズ。実験に協力した3Dスキャナー開発のバイトム(東京・品川区)の3Dスキャナー「OWL(アウル)」を搭載した。

スキャナーはリアルタイム3次元マッピングと物体検知が可能で、取得したデータはネットワーク経由で、PCやタブレットなどのデバイスで確認することができる。そのため、管理者は管理室から園内の様子をリアルタイムに確認できる。

実験では「Hisaya-odori Park」の輪禁止区域の自転車を減らすことを目的に実施。自動走行ロボットが24時間巡回警備し、3Dスキャナーを活用した放置自転車の発見による巡回警備をサポートした。

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3Dマッピング用スキャナーで事前に取得した公園全体の点群データと、3Dスキャナーのデータを合わせることで、放置自転車(赤い四角)、人(緑の四角)の位置を把握。青いものが自動走行ロボット。

実験の結果、リアルタイムで届く点群データにより、離れた場所からでもPCなどで放置自転車の特定が可能であることを確認したほか。事前に設定したルートをロボットが自動走行することで、警備員が公園内を歩き回る必要がなく、人材不足のサポートが可能であることも実証した。

パーソルクロステクノロジーでは、今回の実証実験の結果を踏まえ、今後は社会課題となっている人材不足問題の解決で、人間とロボットが共存できるシステムや仕組みづくりを行っていくとしている。