ベルシステム24は9月28日、慶應義塾大学発の感触制御技術開発ベンチャーのモーションリブ(神奈川・川崎市)と、感触制御技術「リアルハプティクス」と「5G」を組み合わせて、障がい者が自宅にいながら遠隔操作でコーヒー提供を行う「ロボット遠隔操作カフェ」を実現するプロジェクトを開始すると発表した。
プロジェクトでは、モーションリブの感触制御技術「リアルハプティクス」を搭載した、触ったものの感触が遠隔地に伝わるロボットを使用し、ベルシステム24が持つ障がい者が運営するカフェの経験を基に、障がい者がリモートで働くことが可能なカフェの実現に取り組む。
具体的には、視覚や音声でのコミュニケーションだけではなく、身体性を伴い、ロボットを自分の手足の拡張として使うことで、将来的には自宅にいながら遠隔でのコーヒー提供を行えるようにする。
モーションリブは、リアルハプティクスを搭載するロボットを活用した、障がい者向け作業システムの設計・構築・運用などを担当する。
一方、ベルシステム24は、全国4拠点に設置する「障がい者の運営によるカフェ」で得た知見を生かし、コーヒー豆の挽き方やコーヒーの淹れ方といったコーヒー提供までの工程のレクチャーを行う。また、障がい者向け作業システムの設計・構築をサポートする。
プロジェクトは、東京都の先端技術を活用したサービスの都市実装に向けた取り組みを推進する「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム」の一環である「先端サービス実装分科会プロジェクト」として取り組む。
2社はプロジェクトを通じて、障がい者雇用が身体的な労働を伴う就業をも可能にすることで、雇用機会の拡大を目指す。