オリィ研究所、分身ロボット「OriHime」を改良した新モデル発売

分身ロボット「OriHime ver.2023(オリヒメバージョン2023)

オリィ研究所(東京・中央区)は10月3日、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」をバージョンアップした最新モデル「OriHime ver.2023(オリヒメバージョン2023)」の販売を同日から開始したと発表した。価格は、税別39万8000円。別途、月額利用料がかかる。エントリープラン(7000円)、スタンダードプラン(9000円)、デラックスプラン(1万4000円)を用意する。

「OriHime」は、スマートフォンやPCのブラウザから操作可能な小型の遠隔操作ロボット。障害や病気、介護などで家や入院からの外出が困難な人が、学校や社会に参加することを支援する。企業のリモート受け付けや飲食店やアミューズメント施設でのリモート説明員、販売員などでのリモートワークで利用されている。2017年に発売した。

オリィ研究所では、発売後に多く寄せられた事例やフィードバックを反映し、「OriHime ver.2023」で、遠隔操作のコミュニケーションをよりスムーズに行うため、多くの機能を改良。

まず、読みにくかったホワイトボードや看板、資料などの文字をより鮮明に確認できるようにカメラのスペックを8倍に向上。最大4Kの映像をリアルタイムで見ることが可能にした。次に、周囲の環境音が大きい空間でも自然に会話できるようにデジタルマイクアレイを搭載し、2.5倍の音量出力を可能にした。

また、通信機能では、通信速度が現行モデルと比べ、最大限10倍を実現し映像のフレームレートを向上させた。そのため、ユーザーがPCやスマホで動作を入力してから動きに反映されるまでの時間が短くなり、よりなめらかなリアルタイム映像を見ることができるようになった。

サイズは高さ:23×幅:約17(腕を畳んだ状態)×奥行き約11cm。重量は780g。本体一括購入と永年利用料の場合は、72万2000円で利用できる。