スマートロボティクス、ステラリンク、マクニカと電子看板ロボット市場に参入

羽田エアポートガーデンの実証試験で自律走行する「AdRobot(アドロボット)」

ロボット開発のスマートロボティクス(東京・千代田区)は10月19日、デジタルサイネージコンテンツ運用ソフト開発のステラリンク(東京・千代田区、)、AIやIoTソリューションを手掛けるマクニカ(横浜市)と、デジタルサイネージ(電子看板)ロボット市場に参入すると発表した。

3社は、デジタルサイネージロボットの初期モデル「AdRobot(アドロボット)」を発売する。東京都大田区の羽田エアポートガーデンで、10月6日~9日にデジタルサイネージロボットの実証試験を実施。

「AdRobot」と、AIカメラを設置した固定型のデジタルサイネージで、クラウド型配信を通じて位置別に13店舗の広告コンテンツを表示した。2つの視聴時間を0.001秒以上と1秒以上の視聴率を調べた結果、ロボットの視聴率が、固定型に比べ視聴率0.001秒以上で9.84倍、1秒以上で6.86倍と、固定型デジタルサイネージに比べ視聴率が6~10倍に高かったことから販売に踏み切った。

「AdRobot」は、スマートロボティクスの人工知能(AI)カメラを搭載した自律走行の50インチ大型ディスプレー搭載ロボットと、ステラリンクのクラウド型配信システムのデジタルサイネージコンテンツとクラウドサービスを組み合わせたデジタルサイネージロボット。スマートロボティクスがハードウエアとロボット制御・管理システム、ステラリンクがコンテンツ表示システム、配信システムとクラウドサービスを担当した。

ロボットは、位置情報を活用し最適な広告案内や店舗への誘導を行う。また、AIカメラで、ロボットを見ている人を検出し近寄る。AIは性別やおおよその年齢を判断するとともに、何人が見たか、1人がどれくらいの時間を見たかを記憶する。プログラムやソフトウエアはウェブ上で連携する。3社は今後、展示会などにロボットを出展し、ニーズを探るとしている。