沖電気工業(OKI)は10月30日、オーイーシー(大分・大分市)、日本連合警備(大分・大分市)と、人とアバターロボットが協調して巡回や監視を行うサービス「自律走行型アバターロボットを活用した施設警備支援サービス」を開発し、実証実験を行うと発表した。
アバターロボットをOKIの高度遠隔運用プラットフォーム「REMOWAY(リモウェイ)」の上で制御し、日本連合警備の施設警備の運用ノウハウを融合したサービス。オーイーシーが施設警備支援サービスとして提供する。
ロボットへ高性能多機能を求めることによる高額な投資をせず、実用的な部分に焦点をあてた安価版アバターロボットで活用できる手法を抽出しているのが特長。サービスは、完全無人化ではなく、人手で行う作業の省人化・省力化の実現を主眼に開発した。
具体的には、人手で行われていた巡回や監視を人とアバターロボットの協調業務に変え、品質を維持したまま人手回数を減らしながら、人手業務を別の業務へ拡大する。3社では、ロボット導入による業務コストの削減と、人とロボットの協調業務で新たなサービスを創出することで収益拡大の可能性も視野に入れている。
実証実験は、オーイーシー本社ビルで行うほか、大分放送の本社、大分合同新聞社でも実施する。大分放送と大分合同新聞は実験場所の提供に加え、警備ニーズの抽出でも協力する。