ジョルダンと三菱電機、新宿でPMVとAMRでラストワンマイル移動など実証

ジョルダンと三菱電機は2月27日、乗り換え案内の経路検索データを活用したPMV(パーソナルモビリティビークル)の屋内外シームレスなラストワンマイル移動サービス提供と、PMV、デジタルサイネージ搭載のAMR(自律移動ロボット)の位置情報に応じたリアルタイムコンテンツ提供の実証実験を、「新宿パークタワー・アトリウム・噴水広場」(東京・新宿区)で、3月2日~3日に実施すると発表した。

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実証実験の概要

実証では、「乗り換え案内アプリを利用した簡単な操作」「PMVとAMRの位置によるリアルタイムなコンテンツ切り替え・提供」「準天頂衛星のCLASを使用した高精度な自律走行機能による安心安全な移動」を検証する。

「乗り換え案内アプリを利用した簡単な操作」では、アプリで目的地へのルート検索を行うことで、ラストワンマイルの移動サービスの予約を可能にするほか、PMVの操作を予約番号の入力のみで利用できるようにする。

「PMVとAMRの位置によるリアルタイムなコンテンツ切り替え・提供」は、PMVやAMRが自動走行中に自己位置を把握し、自車の位置によってPMVのタブレット端末、AMRのサイネージに表示されるコンテンツを切り替えることで、利用者に対して能動的で効果的なコンテンツを提供する。

「準天頂衛星のCLASを使用した高精度な自律走行機能による安心安全な移動」については、事前に取得した高精度3次元マップを基に、PMVに搭載したレーザセンサーでPMVの自己位置や周囲の状況を把握する。屋外では、三菱電機の高精度測位端末「AQLOC」で、CLASから測位補強信号を受信し、センチメートル級の高精度測位を実施することで、安心安全な自動走行を行う。

ジョルダンが、乗り換え案内アプリの経路検索結果をMaaS((モビリティー・アズ・ア・サービス=マース)プラットフォーム経由でPMVとの連携を担当。三菱電機はMaaSプラットフォームとの連携したPMVの目的地設定、自動走行、タブレットでのコンテンツ表示、AMRの自動走行とコンテンツ表示を行う。

今回の実証は、東京都が設立した「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム」の「先端サービス実装分科会プロジェクト」の一環で取り組む。また、2社は実証実験に先立ち、ラストワンマイル移動サービス分野で、ジョルダンの乗り換え案内・経路検索サービス、サービスデータプラットフォームと、三菱電機の3次元空間情報技術を連携する協業検討の契約を締結した。

今後は、実証の成果を契約に基づいて最大限に活用し、モビリティ分野での連携を強化することで、便利でスムーズな移動体験と利用者への効果的なコンテンツ配信を提供するビジネスモデルの構築し、西新宿エリアで展開する。