ソフトバンクロボとベネッセ、AI搭載の幼児向け会話サービス「AIしまじろう」開発

AIしまじろう

ソフトバンクロボティクスとベネッセコーポレーションは2月27日、生成AI(人工知能)を搭載した幼児向け会話型サービス「AIしまじろう」を共同開発したと発表した。

「AIしまじろう」は、専用のスマートフォンアプリと、スマホをホールドできる専用の「しまじろうぬいぐるみ」を組み合わせて使用する。しまじろうの声を再現したAI「しまじろう」と子供が自由に会話できる「おしゃべり」機能や、子供一人でも取り組める「あそび」機能などを搭載した。

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「おしゃべり」機能の画面

具体的には、「おしゃべり」機能では、生成AIを独自にカスタマイズして、年少の子供に合った会話テーマをしまじろうから投げかけて、自然と語彙を増やしていけるようにする。

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「あそび」機能の画面

「あそび」機能は、しまじろうと一緒にできる「ごっこ遊び」や「連想ゲーム」など、20種以上の遊びや、一緒に歌える「うた」や「おはなし」など、40種以上の読み聞かせといった、子供がしまじろうと楽しんで一人でも継続的に遊べるコンテンツを提供する。「おしゃべり」「あそび」「うた」「おはなし」は、英語にも対応した。

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保護者用のレポート画面

また、保護者向けに、しまじろうとの「おしゃべり」や「あそび」の中で見えた「興味」や「感情」をAIが分析し、専用サイトでレポートの形で表示。子供の成長や気づかなかった興味や好きなものを把握できるようにした。

ベネッセは、子どもたちが「コミュニケーション力」「主体性・発信力」「課題解決力」といった資質がこれまで以上に必要とみて、その資質の基盤となる言葉の豊かさを育むために、幼児向け学習サービス「こどもちゃれんじ」で培った幼児教育の知見を生かし、生成AIを活用したサービスの開発を検討。この考えにソフトバンクロボティクスが賛同し、2社で共同開発を行うことにした。

今回のAI「しまじろう」は、研究開発と位置づけ、「こどもちゃれんじ」の年少向け講座「ほっぷ」の受講者の中から募集した1万人のモニターが無料で利用できるようにする。2社は、モニターの意見を参考にしながら、今後の本格導入に向け、ブラッシュアップを図る。今後の本格導入に向けては両社で検討する。